2015.01.21

"WR" 防塵・防滴テクノロジー

現在、Xマウントレンズの中にWRと名のつくレンズは3本。
XF16-55mmF2.8 R LM WR
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR

タフな環境下での使用に堪えうるべく、レンズを構成するパーツの至るところに、シーリングが施されている。
しかし、WRレンズと名乗るために必要なテクノロジーはそれだけではない。その一つがAIR VENTILATIONだ。

XF16-55mmやXF18-135mmのように、レンズ全長を伸長することによって、ズーミングするタイプのレンズは、ズーミング中に鏡筒内部の体積が変わる。それと同時に、鏡筒内部の空気が移動することになる。

防塵・防滴のために、極限までスキマを排した構造をもつWRレンズでは、この空気の移動が問題になる。空気の移動がスムーズに行われなければ、ズーミング動作が、ひどく使いにくいものになるのだ。

そのため、XF16-55mmやXF18-135mmでは、ゴミや水滴などは入らないが空気だけを出し入れする部分が設けられている。レンズ底面の、Weather Resitantと書かれたパネルの下には、そんな秘密のテクノロジーパーツが組み込まれている。